製薬業界の課題解決へ。
LabBaseで「生産・品質」職種の母集団を拡大し、これまで接点のなかった大学群からの採用も実現。
沢井製薬株式会社
- 従業員数
- 2849
- 業種
- 医薬品 / 化学 / 食品 / 医療機器

1929年創業のポーラ化成工業は、ポーラ・オルビスグループ内で化粧品の研究・開発・充填・包装まで一貫対応する唯一の企業です。AIやロボティクスを活用した生産革新を推進し、年間1億個以上の製品を安定供給しています。
・生産技術職の母集団形成が年々難航していた
・化粧品業界での生産技術職の仕事イメージが届きにくかった
・採用予算が限られ広報活動が制約されていた
・理系学生への高い認知と会員数が魅力
・広報活動を代行・補完できる体制が整っていた
・個別接点で学生に直接訴求できる形式であった
・自社では出会えない質と量の学生に接点が生まれた
・志望度が高く軸の明確な学生と出会うことができた
・内定辞退率の低下につながる成果を得られた
化粧品・医薬部外品の研究開発から生産まで一貫して行うポーラ化成工業株式会社は、毎年、生産技術職の母集団形成に課題を抱えていました。
業界イメージから生産技術職に合う学生には遠い存在と受け取られがちで、さらに採用予算も限られている中、採用施策の一つとして、一社単独開催採用イベント「LabBaseNow」を3度にわたって活用いただいています。
今回は、採用担当の福田様と、イベントをきっかけに入社された門西様(袋井工場技術センター製品設計グループ所属)にお話を伺いました。
福田様: 化粧品業界の生産技術職は、学生にとって非常に遠い存在と見なされがちで、毎年、母集団形成に苦戦しています。 また、生産技術職は採用人数が限られているため、学生への広報活動に多くのコストを割けず、それも課題の一つでした。
福田様: 当社に代わって広報活動を行えるノウハウを持っていたことに加え、理系学生の登録が多いこと、LabBaseという媒体が学生からの認知が高いことに魅力を感じました。 また、広く宣伝しても集客につながりにくいため、「個に向き合う」スタイルの直接的なアプローチが可能な点も当社に合っていると考えました。
福田様: 理系学生の質と量を兼ね備えている点です。
参加学生のモチベーションが高く、「とりあえず参加」ではなくしっかりと情報を得ようという前向きな学生が多いと感じます。
また、ターゲットに応じたイベント設計の提案も的確で、担当者への信頼感がありました。 当初、イベントには機電系出身社員のみ参加予定でしたが、LabBaseの担当者から「化学系学生にも対応できるように」との提案を受け、化学系出身社員にもイベントに参加してもらいました。
門西様: イベント当日、化学系出身の先輩社員と話ができ、「化学系の知識も生産技術で活かせる」と知ったことで志望度が上がりました。
他社イベントでは機電系・化学系が分かれていることが多い中、 双方の先輩社員から話を聞け、生産技術職の全体像を知ることができたのは印象的でした。
福田様: エントリーしてくださった学生の「質と量」は十分と感じており、自社ではこのレベル感の学生を複数名集めることは非常に困難です。 また、イベントを通して学生の当社への興味の有無・範囲がある程度分かるため、その後のフォローにもつなげやすくなりました。
福田様: 当社では大学院生かどうかよりも、自分の意思で応募する「主体性」を重視しています。
LabBase就職に登録されている学生は、研究と就活を両立させる中で考える力が高い方だと想像しています。また、やりたい研究を自身の意思で進めているということは、自分のやりたいこと、実現したいことが明確になっているので、その軸に合う会社を主体的に選んでくれる方が多いのではないかと思っています。
そのため、LabBase経由で当社を志望してくださる学生には安心感があり、結果として内定辞退の少なさにもつながっていると感じています。
福田様:実施タイミングによっては、集まる学生の就活の活動度合いが異なるため、学生のモチベーションが高いタイミングで実施することが有効だと考えます。
過去に、年明けに実施した際は意欲の点で他の時期とは違う印象であったため 、学生の動きが早くなっている傾向を考慮し、今年は夏時期に実施しました。
学生の動きは毎年変化があるため、実施タイミングは毎年見極めていく必要があると思います。
福田様:学生には、技術だけでなく、人との関係性のよさに焦点をあててお話することが多いです。
特に生産工場という組織の中では、「人との関係性」が、いろいろな仕事を進めていく上で重要だと考えています。
ご自身の技術を活かす上では、人との関係性が円滑な方が自身の成長にもつながり、絶対的に自分のやりたいことを実現できると私は思っています。
働いていく中で、技術は自分自身で磨いていかないといけないですが、そもそもまず「環境」「人との関係性」が大事、そこを重要視して欲しいという視点で、学生と接しています。
福田様:学生ごとに個別に対応することが重要と考えています。まず興味を持ってくれた方がどこに本当の興味があるのかをイベントなどで把握した上で、個別に話ができる場を設けています。 その中で志望度が高そうな学生を見極めながら、こちらに目を向けてもらえるような働きかけをしていきます。本人の考えを確認したり、先輩社員から具体的な仕事内容を紹介したりと、本人が判断するのに必要な情報をできるだけ集め、必要に応じて会話を重ねています。
福田様:専門的な見極めは私だけでは難しいため、学生が「こういうことをやりたい」と明確に話してくれた場合は、その内容に合う先輩社員との面談を設定しています。
アサインするのは役職者ではなく、実際に入社後に一緒に仕事をすることになる現場の同僚層です。学生にとっても、その方が良いと考えています。
福田様:本人が仕事を具体的に理解し、複数の社員・内定者との関わりを通じて環境や雰囲気を体感できたことが大きいと思います。 最終的には、本人自身が「やりたいことを実現するにはこの環境が最適」と納得できた点が、承諾の決め手だったと振り返っています。
門西様:化粧品業界に絞って企業を探していたのと、もともと生産技術職を志望していたので、ポーラ化成工業の募集はその軸にマッチしていました。 また、先輩社員との会話を通して、自分の知識・研究が「これからの生産現場の未来」に活かせそうだと思えたことが、大きな決め手となりました。
福田様と門西様のお話からは、「学生と企業が互いに納得して出会うこと」の価値を改めて実感しました。
学生を惹きつけるのは、特別な施策でなくてよい。“目の前の一人に丁寧に向き合う姿勢”から生まれるということも感じました。そのようにコミュニケーションを重ねていくことで、企業の魅力がより深く伝わり、学生の意思もより明確になる。そんな採用の理想形を、ポーラ化成工業株式会社様の取り組みが体現しているように感じました。
この資料からわかること
どのようなサービスで、どのような理系学生が利用しているのか
LabBase就職を活用し、採用に関する課題をどのように解決することができるのか
専攻別のエントリー数や内定数など、理系学生はどのような動きをしているのか