出会える理系人材が劇的に変化。ターゲット層への効率的なアプローチで期待を上回る採用成功へ
日置電機株式会社
- 従業員数
- 941名
- 業種
- メーカー

■事業を通じて社会的課題を解決し続けるために
~世の中から必要とされ続ける企業へ~
オムロンはオートメーションのリーディングカンパニーとして、工場の自動化を中心とした制御機器、電子部品、駅の自動改札機や太陽光発電用パワーコンディショナーなどの社会システム、ヘルスケアなど多岐にわたる事業を展開し、約120の国と地域で商品・サービスを提供しています。
・特定の技術領域(CAE、ロボティクス、パワエレ等)を専門とする学生からの応募不足
・「ヘルスケアやセンサー」という強いブランドイメージにより、他事業に必要な専門性が学生に認知されていない
・大手ナビサイトを中心とした「待ち」の採用スタイルによる、ニッチな技術領域の学生採用の限界
・研究内容や技術的バックグラウンドが詳細に記載された、質の高い学生データベース
・学歴層が厚く、特に修士・博士課程の学生が多数登録している点
・現場エンジニアが「会う前に学生とのマッチングを確かめられる」ほどプロフィールの情報が豊富な点
・特定領域のスカウト承諾率100%、平均でも50%という極めて高い反応を獲得
・現場エンジニアが採用に主体的に関わる体制が構築され、マッチングの精度が飛躍的に向上
・インターン経由で組織文化・技術レベルの両面でミスマッチのない優秀層の内定・入社が実現
ファクトリーオートメーション(FA)からヘルスケアまで、幅広い事業で社会的課題の解決を牽引するオムロン株式会社。東証プライム上場の世界的メーカーである同社も、専門性の高い技術職採用においては、自社の多様な技術領域が学生に十分に認知されていないという深刻な課題に直面していました。
そこで同社が導入したのが、研究内容ベースで詳細なターゲティングとアプローチが可能な「LabBase就職」です。従来の「待つ採用」から、現場エンジニアの熱意を直接届ける「能動的な採用」へと転換したことで、これまでは出会えなかったニッチな領域の優秀層との接点を創出。スカウト承諾率50%という驚異的な成果を叩き出しました。
今回は、技術・知財本部の人事責任者・片岡氏と採用担当の山越氏に、開発現場を「採用の主役」へと巻き込んだ独自の運用術と、一人ひとりの学生に深く寄り添うスカウトの極意について詳しく伺いました。

片岡様: 私は2017年に中途採用でオムロンに入社しました。もともとは技術・知財本部の研究開発部門で、脳科学などを中心とした「人の研究」に従事していた経歴があります。前職でも人材育成に携わっていた経験を活かし、現在は技術・知財本部の人事責任者として、採用を含めた組織づくりに携わって5年ほどになります。
山越様: 私は2023年に新卒で入社しました。入社以来一貫して採用業務を担当しており、現在は主に学生さんとの接点作りから、選考、そして入社までのフォローアップ施策の企画・運営をメインに担当しています。
片岡様: オムロンでは現在、主に制御機器、ヘルスケア、社会システム、電子部品、データソリューションの5事業を展開しています。一般的には体温計などのヘルスケア事業の認知が高いかと思いますが、実は売上の半分近くを占めているのはファクトリーオートメーション(FA)向けの「制御機器」事業です。創業以来、「事業を通じてよりよい社会づくりに貢献する」という企業理念を大切にしており、私たちの所属する技術・知財本部は、全社のR&D拠点として技術開発や知財活動に取り組んでいます。
採用においては、機電情系のバックグラウンドを持つ学生さんがメインですが、技術を理解した上で知財活動を志望する学生さんも採用しています。技術・知財本部の採用は、単なる「ポテンシャル採用」ではありません 。大学院である程度の研究実績があり、自分の専門性を自覚している「経験者採用」に近い視点で、即戦力として自走できる優秀な層を求めています。実際に、大学院でやってきた研究経験がそのまま商品開発や研究に活きるため、入社1年目から活躍できるような人材をターゲットとしています。
山越様: 以前は、オムロングループ全体の採用を担うリクルーティングセンターが、大手ナビサイトや各地のイベントを通じて母集団を形成し、応募を「待つ」スタイルが中心でした。母集団の人数自体には不足を感じていませんでしたが、技術・知財本部が真に求める「特定の技術領域」の方と出会えるかというと、そうではありませんでした。
片岡様: 例えばCAE(Computer Aided Engineering)やロボティクス、パワーエレクトロニクスといった領域です。学生さんの多くは「オムロン=ヘルスケアやセンサー」というイメージを強く持っており、ご自身の研究がオムロンのどの開発に活かせるのか、ピンとこない状況がありました。優れた専門性を持っていても、その情報を学生側がキャッチできないために、応募というアクションに至らない層が多かったのです。
山越様: 登録者の多さに加え、優秀な学生層が集まっている点、そして何より「プロフィールの情報量」が豊富な点です。会わずともその方の研究内容を詳細に知ることができるため、現場のニーズと合致するかどうかを事前に精査しやすいと考え、まずはトライアルから導入を決めました。実際に、トライアルで受け入れたインターン生が、2週間想定のプログラムを1週間で終えてしまうほど優秀で、継続利用を確信しました。

山越様: スカウト文面の「徹底したカスタマイズ」です。学生さんは膨大なスカウトを受け取っていますから、定型文はすぐに見過ごされてしまいます。私たちは「なぜあなたをスカウトしたいと思ったのか」「オムロンに来たらこのような活躍ができるのではないか」という具体的なメッセージを一通ずつ丁寧に添えています。
山越様: まず人事が学生さんのリストを作成し、そのリストを元に採用担当の現場エンジニアがが研究内容を精査します。人事では判断しきれない技術領域のマッチ度やポテンシャルを現場にしっかり見てもらい、そこでもらったフィードバックをスカウト文面に反映させています。
片岡様: 不思議なことに、反発は全くありませんでした。自分たちがやっている技術の開発領域に、より詳しい人に来てほしいという熱意は非常に強いものがあります。
山越様: 実際に現場のエンジニアからは「全部見るのは大変だね」という声もありましたが、それ以上に「いい人を自分たちの手で選びたい」という熱意が勝っています。若手であっても、研究実績があり良いアイデアが出せれば尊重される文化があるため、現場マネージャーも「自分たちでいい人を取りたい」という動機が働きやすいのだと思います。こうした現場の協力的な姿勢こそが、学生さんの体験を良くし、結果として良い獲得に繋がっていると感じています。
山越様: スカウト承諾率は約50%に達しており、特定の領域では100%を記録したこともあります。グループ内の他部門と比べても非常に高い承諾率を維持できています。25卒では1名の内定承諾・入社に繋がりました。
山越様: 25卒で入社した方は、まさにLabBase経由でインターンから繋がった方です。インターンを通じて組織文化を深く理解していたこともあり、入社直後からチームになじんで働いている印象です。現場も「期待以上に活躍している」と非常に満足しており、インターンから繋がる採用の有効性を実感しています。
山越様: はい。承諾率の高さから、新卒でもスカウト型の活動が非常に効果的だと実感しました。また、工数についても部内でノウハウを蓄積し、部門の重要度や緊急度に応じて進め方を調整することで効率化できています。何より、LabBaseのご担当者が現状に対して丁寧にアドバイスをくださるので、サポートを受けながら進められたことも不安解消に繋がりました。
山越様: 全国の優秀な学生さんの詳細なプロフィールを、オフィスにいながら拝見できる点です。以前は、学会に足を運んだり自前でイベントを企画したりと、学生さんと会うまでに非常に高いハードルがありましたが、そのプロセスを効率化しつつ、マッチングの精度を飛躍的に高めることができました。

片岡様: 一括採用で「ドカン」と集める時代は終わりました。企業は自ら選ばれる努力をし、複数の採用チャネルを使いこなす必要があります。スカウト型サービスは、最初は工数がかかるように見えますが、実績を積み重ねれば確実に組織の採用力は上がっていきます。
山越様: 学生一人ひとりに寄り添った対応は、こうしたサービスだからこそより大事にしなければならないと感じています。相手のことを思いながらスカウトを打ち、その後の接点を形成していくことが大切です。
山越様: 入社するかどうかにかかわらず、接点を持った学生さん一人ひとりに対して何かプラスになるものを提供し、いい影響を与え続けたいと考えています。
片岡様: 私たちは「会いに行く」という姿勢を大切にしています。今は企業と学生が対等な立場です。関わったすべての人たちが、キャリアや成長のヒント、何らかの気づきを持ち帰ってもらえるような機会を提供し続けていきたいですね。
技術を軸にした専門職採用において、現場エンジニアの「熱烈なこだわり」をいかに言語化し、学生に届けるか。オムロン様が実践されている「研究内容に深く踏み込むパーソナライズ」は、工数以上の価値を承諾率と入社後の活躍として証明しています。学生への深いリスペクトこそが、最強の採用戦略であることを再認識させられるインタビューでした。
※組織名、役職などは取材当時(2026年2月現在)のものです
この資料からわかること
どのようなサービスで、どのような理系学生が利用しているのか
LabBase就職を活用し、採用に関する課題をどのように解決することができるのか
専攻別のエントリー数や内定数など、理系学生はどのような動きをしているのか