攻めの姿勢で採用が難しかった関東、関西圏の学生の採用に成功しました。
株式会社デンソー
- 従業員数
- 10万名以上
- 業種
- メーカー(その他)

ガラスは、材料設計やプロセス技術によって、多様な機能や特性を付与できる優れた素材です。
当社は、「ガラスの持つ無限の可能性を引き出し、モノづくりを通して豊かな未来を切り拓きます。」という企業理念のもと、社会や暮らしをより快適に、より豊かにする価値を提供しています。
・最大の課題は、機電系学生の母集団形成
・「ガラス=化学」というイメージによる、職種認知と業界認知のギャップ
・滋賀県という立地ゆえの、大手競合企業との厳しい採用競争
・ナビ媒体中心の「待ち」の採用活動における、必要人数確保の限界
・ナビ媒体経由で母集団不足が判明したタイミングで、タイムリーに打てる手が必要であった
・理系学生のデータベースに特化しており、効率的に母集団形成ができると評価
・「やれることは全てやる」という覚悟のもと、ダイレクトスカウトでの採用目標確保を目指した
・機電系学生を、2年連続で3名前後安定して採用することに成功
・現場エンジニアとの連携により訴求力が向上し、選考プロセスの歩留まりが改善
・導入2年目で計7名の入社実績を確保
1,300種類以上の特殊ガラスを製造し、世界トップクラスの技術で様々な産業を支える日本電気硝子株式会社。同社が製造するのは、ペロブスカイト太陽電池向けの曲がる超薄板ガラスをはじめとした、特殊な機能を持つガラス製品であり、高い技術力を持っています。そうした「ガラス=化学」というが印象が強く、製造設備を内製する上で不可欠な機電系(機械・電気系)の学生の母集団形成に大きな課題を抱えていました。加えて、地方(滋賀県)での採用活動において、大手競合企業との競争も激しい中、ナビ媒体での「待ち」の採用では限界を感じていました。そこで同社が選択したのが、理系学生に特化したダイレクトスカウトサービス「LabBase就職」です。
今回は、文系出身ながら技術系も含めた採用を統括する人事部の光島様に、LabBase就職導入の決め手や、現場社員を巻き込んだスカウト文面のパーソナライズ化、そして地方採用における戦略的な取り組みについて伺いました。

当社は、滋賀県に本社を置く特殊ガラスのメーカーで、様々な特殊ガラスを製造してきました。お客様のニーズに応じて成分を細かく調整し、フレキシブルに対応できるのが特殊ガラスの魅力です。中には世界トップシェアを誇る技術もあります。
私たちが作っているのは窓ガラスのような一般的に目にふれるものではなく、例えば、曲げられる太陽電池(ペロブスカイトなど)に使われるガラス基板や、超高温にも耐えられるといった、特殊な機能を持ったガラスです。また、ガラスの製造に必要な装置や設備も、すべて社内で設計・製作しているのが大きな特長です。
主に以下の3系統の総合職をターゲットにしています。
●化学系総合職:ガラスの原料開発(研究開発)、製造プロセス開発・改善(生産技術)、製品開発などです。特に、製造プロセスの人材採用を強化したいと考えています。
●機電系総合職:自社設備の設計や改善、さらには工場全体を設計するプラントエンジニアリングの学生を求めています。
●情報系総合職:AI活用、データサイエンス、スマートファクトリー推進などに携わる人材です。
私は人事部の人材開発グループに所属しており、採用チームのチームリーダーとして、新卒・キャリア採用全般の統括をしています 。実は私はずっと採用に携わってきた文系出身なんですよ。
採用チームは私を含めて4名で、新卒採用とキャリア採用を分担しながら、技術系の採用も回しています。チームメンバーは私以外ほとんど20代の若手で、彼らが裁量を持って自主的に動いてくれています。

一番勉強になるのは、やはり現場の社員に積極的に質問しに行くことです。工場に足を運ぶと現場の人は結構喜んでくれるので、「これってどういうことなんですか?」と難しいことも何回も聞きました。スカウトで研究の親和性を判断するときも、分からないときは正直に「これって親和性ありますか?」と聞いて、社内に相談できる関係性を作ることが大事だと感じています。
以前は、大手ナビ媒体を中心とした「待ち」の採用がメインでした。
最も大きな課題は、特に機電系の学生の母集団形成でした。ガラスと聞くと、化学系の学生はイメージしやすいですが、機電系の学生には仕事のイメージが湧きづらいというギャップがありました。結果として、ターゲットとする学生に接触できない・採用できないという状況でした。

滋賀県は工場が多いので、競合の工場も多く、苦戦する部分があります。また、当社の事業所や工場がすべて滋賀県内で完結しているため、これは強みでもあり弱みでもあります。関西で仕事がしたい学生には刺さりますが、地域にこだわりがない層には響きません。そのため、地方採用では、待っているだけではなかなか学生が来てくれないという状況がありました。
ナビ媒体のように待っているだけでは、必要な人数が集まらないと分かった段階で、打てる手が限られてしまいます。
LabBase就職は理系学生に特化したデータベースがあり、我々からタイムリーに学生にアプローチし、面談を組んで流入を増やせるダイレクトスカウトの手法は、「やれることはやろう」という意味で、採用目標の確保により近づけると考えました。
最もこだわったのは、パーソナライズ化です。人事担当者が学生一人ひとりのプロフィールを読み込み、カスタマイズをして送っています。特に、マッチングの理由を具体的に伝えました。本人の志向性や興味、研究内容と当社の業務の親和性、設備設計に通じる考え方などを、学生が書いている内容を拾いながら記載しました。
まず、過去の選考合格者に対し、コミュニケーションを取る中で志望度の高い属性を分析しました。その結果、以下の要素がターゲットとして有効だと分かりました。
1.滋賀県出身者・関西圏の学生。
2.設備設計に興味のある学生(機械開発ではなく、製造設備を作るものづくりに興味がある層)。
3.工場や設備に興味を持つ志向性の高い学生。
また、選考フローの中で面接合格者全員に電話でフィードバックをしており、次の面接に向けたアドバイスを伝えています。これが学生の納得感や志望度向上につながっていると思います。

工場の現場は、ガラスを扱うため熱いですし、環境的に厳しく感じる部分もあります 。PRになるのか心配でしたが、逆に「この現状をもっとこう自動化したい」「変えたい」という意欲のある学生に刺さることが分かりました。
そこで、「ありのまま見せてみたらどうだろう」という考えで見せた結果、ものづくりへの関心が高い学生の志望度を高めることができたのは大きな発見でした。
承諾後は、すぐにカジュアル面談を30分ほど実施しています。事前に学生の「聞きたいこと」を回収し、会社説明や質疑応答を行います。この一対一の面談を挟むことで、次の1dayワークショップやイベント、そして選考への流入を増やしていく流れが多いですね 。工数はかかりますが、学生一人ひとりと向き合うことが成果につながっていると考えています。
やはりスカウトは工数がかかることには変わりありません。ただ、何をやるにしても採用活動において人を集めるのには工数がかかります。LabBase就職は理系学生のデータベースに限定されていて、最近は研究室検索などもできるようになっているので、工数がかかる中でも効率的にターゲット学生と接点を持ち、採用に繋げていけるツールだと感じています。
「打ち合わせ」みたいな感じで予定を入れてスカウトを打つ時間を確保しています。時間がある時にやろう、では絶対に打てないので、意識的に時間を確保しています。
LabBase就職は、理系学生のデータベースに限定されているため、ターゲット層を効率的に絞り込み、アプローチできる点が最大の利点です。また、最近では研究室からの検索機能やAIアシスト機能*の導入など、バージョンアップによって使いやすさが向上し、効率的に学生を探せるようになっています。ナビ媒体とは異なり、時期を問わず企業側からタイムリーに学生と接触し、面談などを組んで流入を増やせるため、母集団形成の難しさが分かった後でも手が打てるという点も、非常に良いと感じています。
*AIアシスト機能:募集要項作成、学生検索、スカウト文作成をAIがサポートする機能です。
早期からダイレクトスカウトを始めたことで、非常に安定した成果が出ました。

導入初年度の2025卒から化学系、機電系ともにバランス良く採用でき、2026卒では7名の採用実績を出すことができました。
要因としては、まず送付数を増やしたことが挙げられます。また、ターゲットの精度を上げたことも大きいです。前年うまくいった大学や、特定の大学との繋がりを見て、「ここの大学には積極的に打った方がいいね」という戦略を練りながら活動しました。
LabBase就職は、知名度が不足しており、待っているだけでは学生が集まらないという地方やBtoBの企業には特におすすめです。
理系採用、特に技術系などの専門性の高い学生を採用するには、ダイレクトスカウトでこちらから積極的にアプローチを仕掛け、学生の研究内容との親和性を丁寧に伝えていくことが非常に有効です。
工数はかかりますが、採用目標達成に向けて「もうやれることはやろう」という覚悟で、活用を検討されることをお勧めします。
この資料からわかること
どのようなサービスで、どのような理系学生が利用しているのか
LabBase就職を活用し、採用に関する課題をどのように解決することができるのか
専攻別のエントリー数や内定数など、理系学生はどのような動きをしているのか