「待ち」の採用は限界。BtoBメーカーがLabBase就職で実現した、機電系学生との”本当に欲しい”出会い

 

高周波熱錬株式会社(ネツレン)

従業員数
1,595名
業種
金属製品 / 機械 / 電気・電子機器 / 自動車・輸送機器 / その他素材

生活に普及しているIH(誘導加熱)技術を、日本で最初に事業化・工業化した企業です。このIH技術と金属熱処理加工の技術を用いて、金属を「より強く・よりしなやか」に加工し、80年近くにわたりあらゆる産業に変革と貢献をもたらしています。

導入前の課題

・機械系・電気系学生のエントリーが非常に少ない
・BtoBメーカーゆえの認知度不足
・理系採用のノウハウ不足

導入の決め手

・ピンポイントな母集団形成への期待
・質の高い理系学生データベースの魅力

導入後の効果

・「本当にほしい」学生との出会いの増加
・手厚いサポート体制で、ノウハウ獲得及び採用活動PDCAの円滑化

電気の力で金属の熱処理を行う技術を核に、建築や自動車部品など社会のインフラを支える高周波熱錬株式会社(ネツレン)。東証プライム上場ながらBtoBメーカーであるがゆえに、理系学生からの認知度不足が深刻な課題となり、親和性のある学生のエントリー獲得に苦戦していました。

そこで同社が選んだのが、研究内容ベースで学生を検索できるダイレクトリクルーティングサービス「LabBase就職」。「待っているだけでは来ない」という危機感から能動的な採用へと転換し「本当に心から来てほしい」と思える質の高い学生との出会いを実現しました。

今回は人事担当の劔持氏に、LabBase就職導入前の課題、ノウハウゼロから成果を出すに至った運用術、そしてLabBase就職を活用する中で得られた採用の心構えを伺いました。

 


「待ち」の採用から能動的な採用へ。BtoBメーカーが直面した理系採用の「認知度の壁」

Q. 高周波熱錬株式会社の事業内容について教えてください。

弊社は電気の力で金属を熱処理する技術を用い、鉄鋼の加工を行っている会社です。大きく分けて3つの事業があります。1つ目は、部品メーカー様からお預かりした部品の熱処理加工サービスです。2つ目は、自社で製造した鉄鋼製品を建築業界や自動車部品メーカー様に販売する、自社製品の製造販売。3つ目は、熱処理に使う熱処理装置・電源装置を自社で製造・販売し、部品メーカー様の工場などに納入する装置事業です。

Q. LabBase就職では、どのようなポジションで、どのような学生をターゲットとされていますか?

主に機械系、電気系、材料系の学生をターゲットとしています。職種ポジションとしては、研究開発、機械設備の設計やメンテナンス、そして生産効率化を図る生産技術がメインとなります。理系の高い専門性を持つ学生に、弊社の事業の根幹を担う技術職として活躍していただきたいと考えています。

Q. LabBase就職を導入する前はどのような採用手法で、採用活動をされていたのでしょうか?

大手ナビサイトと人材紹介(エージェント)をメインに、理系学生の採用を行っていました。理系学生の採用においては、ナビサイトでは母集団形成が難しく、人材紹介に頼る部分も大きかったです。そんな中、数年前からダイレクトリクルーティングも活用し始め、その流れでLabBase就職を含む2つのサービスを導入しました。

Q. LabBase就職を始める前はどのような採用の課題があり、その原因をどのように捉えていましたか?

最も大きな課題は、機械系・電気系の学生のエントリーが非常に少ないこと、そしてそこから選考への移行や内定承諾に至る割合が低いことでした。

その原因として、弊社が東証プライム上場企業でありながらも、BtoBメーカーであるがゆえに学生の認知度が非常に低いという点が大きかったと考えています。学生が普段の生活の中で弊社の製品や社名に触れる機会がほぼないため、ナビサイトなどで待っているだけでは認知されず、思うように母集団形成ができない状況でした。

Q. 貴社のように認知度の課題がある中で、LabBase就職導入の決め手はなんでしょうか?

大手ナビサイト・人材紹介サービスの活用だけでは「待っているだけでは学生が来てくれない」という状況が顕著になってきたため、「こちらから探して声をかけなければ母集団が形成できない」という危機感があったのが一番の決め手です。ダイレクトリクルーティングだからこそ、弊社の求める専門性を持つ学生にピンポイントでアプローチできるため、従来の採用手法では難しかった母集団形成が可能になると期待しました。

「理系知識ゼロ」でも大丈夫?半年で「肌感がつかめる」スカウト運用の秘訣

Q. 導入する際に不安なことはありましたか?

はい、大きく2つの不安がありました。1つ目は、ダイレクトリクルーティングのノウハウがなかったことです。ツールの仕組みは分かっても、どうやって効果的に使いこなせるかという漠然とした不安がありました。2つ目は、採用担当者が私を含め理系出身ではないため、学生の専門的な研究内容や用語、プロフィールを見た上での親和性をどう見つけていくかという点に不安を感じていました。

Q. 導入前の「理系知識やノウハウの不安」に対して、実際に使ってみてどのように変化しましたか?

経験を積むごとに、「この学生は合いそうだな」「これは違うかもな」という感覚が、徐々に肌感でわかるようになりました。肌感を掴むには、LabBase就職の担当者の方に提案いただいた検索軸をもとに抽出した学生プロフィールを、時間をかけてとにかく多く見ることに尽きると思います。

それでも判断に迷うときは、メンバー間で相談したり、現場の社員にプロフィールの概要を伝えて意見を聞いたりもしています。LabBase就職はプロフィールがしっかり記載されている学生が多い印象で、フォーマット自体がわかりやすく、思っていたよりスムーズに使いこなせました。

学生一人ひとりに「ちゃんと読んでいる」が伝わる個別スカウト文

Q. スカウトを送付する際など、意識されたことや工夫されたことはありますか?

最も意識しているのは、「学生にちゃんとプロフィールを見ている」と感じてもらうことです。具体的には、プロフィールを読み込み、弊社の事業内容との親和性があるポイントを見つけたら、必ずその点に触れるようにしています。

また、希望勤務地と当社の事業所拠点がフィットしている場合は、それがマッチしていることを明記します。さらに、まれではありますが、直近で内定者や新入社員が入社している大学の学生に対しては、そのことに一言触れるなど、学生一人ひとりに合わせたちょっとしたカスタマイズを心がけています。

Q. スカウトではどのような案内をされていますか?

時期に応じてインターンシップのご案内をすることはありますが、通年でほぼ行っているのは、ウェブセミナー(オープンカンパニー)と個別面談です。前者のウェブセミナーは、1時間で会社のことをざっくり知ってもらうためのものです。

正直なところ、最近は個別面談でないとリアクションしてくれない学生が増えている傾向がありますが、中にはいきなり一対一の面談を避ける学生もいるため、集約型のウェブセミナーと個別面談の両方を提示し、学生に合わせた柔軟な対応をしています。

LabBase就職で実現した「本当にほしい」優秀な理系人材との出会い

Q. LabBase就職での成果はいかがでしたか?期待通りの学生と出会えましたか?

スカウトの承諾率や内定承諾率については、全体平均と比べるとやや低い水準で、苦戦しているのが正直なところです。しかし、スカウトを承諾して選考に乗ってくれた学生に関しては、非常に良い学生が多かったと感じています。

学歴が高い・低いの話だけでなく、当社に対するテンションや人間性の部分で「本当に心から来てほしい」と思える学生に出会える確率が高いのがLabBase就職の大きな成果です。実際、26卒で内定を出したLabBase経由の7名の学生は皆、人間性が素晴らしく、ぜひ入社してほしいと思える人材でした。

Q. 採用チームとして、どのような役割分担で採用活動を進めているか教えてください。

現在、新卒採用担当は3名体制です。私は全体の管理のような立ち位置にいますが、LabBase就職を含む個別読み込み型のダイレクトリクルーティングサービス2社については、私も自らスカウト業務を行っています。

なぜなら、個別読み込みが必須のサービスで成果を出すためには、部下の動きだけでなく、私自身が現場で活動しないと、本当にそのサービスが良いのか悪いのか判断ができないと考えているからです。その他にもう一人のメンバーがダイレクトリクルーティングのスカウト業務に比重を持って担当しています。

「優秀な学生データベース」と「プロのアドバイス」の両輪サポート

Q. LabBase就職の良い点を教えてください。

まず、学生のプロフィールが充実しており、非常に見やすい点です。特に、理系の本当に優秀な学生が多く登録しているという点が、まず最大の魅力です。また、最近導入されたAIによるスカウト文面のサンプル作成機能も非常に助かっています。最終的には添削しますが、工数削減に繋がります。

そして何より、担当者様による定期的な振り返りとアドバイスといった手厚いサポート体制が心強いです。他社のサービスと比べて、市場全体の動きや当社の活動の何が正しく何が間違っているのかを定期的に教えてもらえるので、非常に助かっています。

Q. 今後、LabBase就職をどのように活用していきたいとお考えですか?

まずは、LabBase就職の担当者からいただいているアドバイスをもとに、我々自身も努力を重ね、スカウトの精度を高めて成果につなげていきたいと考えています。LabBase就職はそれが可能なツールだと感じています。

中長期的な要望としては、現在は修士の学生が圧倒的に多いと思いますが、学部の学生にもLabBase就職というサービスがもっと広まってほしいと期待しています。弊社の採用戦略としては、修士学生・学部生分け隔てなく狙うため、学部生の利用が増えることで、理系学生との接点が増えることを期待しています。

採用成功の鍵は「工数投下」にあり。ネツレンが語る、ダイレクトリクルーティングを「やりたい業務」にする人事の心構え

Q. LabBase就職をご検討中の方へアドバイスをいただけますか?

特に、中堅企業や中小企業で、採用規模が大きくなく、理系採用の母集団形成に苦戦している企業様にとっては、非常に有効なサービスだと感じています。LabBase就職は、学生のプロフィールをしっかり見て、ピンポイントでスカウトを送ることができる仕組みなので、ポジション別の採用をしていたり、ニッチな技術を扱っている企業様ほど、親和性が高いと思います。工数はかかりますが、それに見合うリターンが期待できるサービスです。

Q. 今後の採用活動についての想いを教えてください。

採用業務は膨大なので、ついつい効率的にやろうとしがちです。しかし、LabBase就職を通じたスカウトは一対一の色が強いため、工数をかければかけるほど、その跳ね返りが期待できるサービスだと感じています。

AIが検索や文面のサポートをしてくれるとはいえ、最後は学生が書いている文面や、そこから伝わってくる人柄などを想像しながら、「本当にうちの会社に合っているか」という視点でスカウトを送ることが重要です。LabBase就職は、大変だけど工数をかけるべき業務であり、今後もそこに注力していきたいと考えています。

 

 

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この資料からわかること

  • LabBase就職サービス紹介

    どのようなサービスで、どのような理系学生が利用しているのか

  • 導入事例

    LabBase就職を活用し、採用に関する課題をどのように解決することができるのか

  • 理系学生の就活動向

    専攻別のエントリー数や内定数など、理系学生はどのような動きをしているのか